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米中間選挙で民主党が上下両院を制す
「ねじれ議会」で株・円・家計はどうなる?

2026年11月4日読了約15分Life Asset FP編集部
2026年11月3日(日本時間4日)に投票が行われたアメリカの中間選挙で、野党・民主党が下院と上院の両方で多数派を取る見通しになりました。米主要メディアが相次いで報じています。トランプ大統領の政権は残り2年、議会は野党が握る「ねじれ」の状態になります。

11月4日の東京市場では、日経平均が一時2,000円を超えて下がり、終値は893円安の6万2,188円でした。

この記事では、①選挙で何が決まったのか、②なぜ株が売られたのか、③過去の中間選挙のあとに株はどう動いたのか、④私たちの家計や新NISAにどう関係するのか、を順番に整理します。なお、選挙結果は11月4日時点の速報で、一部の議席はまだ確定していません。

中間選挙とは?何が決まったのか

アメリカの中間選挙は、4年に1度の大統領選挙の「中間」、つまり2年目に行われる議会の選挙です。下院は全435議席、上院は100議席のうち約3分の1が改選されます。大統領の2年間の仕事ぶりに対する「通信簿」とも言われます。

選挙前は、上院・下院ともに与党・共和党が多数派でした(上院は53対45)。今回の速報では、次のように伝えられています。

議会選挙前今回の速報(11月4日時点)
下院(435議席)共和党が多数派民主党が多数派を奪還(米主要テレビ局が当確)
上院(100議席)共和党53・民主党45民主党が過半数(51議席以上)を確保とCNNが報道

上院と下院の違い

下院上院
議席数435100(各州2人)
任期2年(全員が改選)6年(2年ごとに約3分の1が改選)
主な役割予算や税金の法案を最初に審議する条約の承認、閣僚や裁判官などの人事の承認

法律は、上院と下院の両方で可決されて、大統領が署名してはじめて成立します。大統領は議会の法案を拒否できますが、議会も3分の2の賛成があれば、その拒否を覆せます。今回は民主党が両方を握る見通しのため、大統領と議会がお互いにブレーキをかけ合う形になります。

注目の州では、メーン州で民主党の候補が共和党の現職を破ったほか、共和党が強いテキサス州でも民主党の候補が勝ったと報じられています。トランプ大統領は「選挙結果を受け入れる」と述べたと伝えられています。

ポイント:大統領は共和党、議会は民主党という「ねじれ」になります。法律や予算は議会を通らないと成立しないため、トランプ政権は残り2年、思いどおりの政策を進めにくくなります。新しい議会は2027年1月から始まります。

議席数は、報道機関によって集計の基準が違い、まだ確定していない選挙区もあります。最終的な数字は、今後の確定報道で確認が必要です。

民主党が勝った理由

米ワシントン・ポストなどは、有権者の不満の理由として、主に次の2つを挙げています。

中間選挙では、大統領の党が議席を減らすことが多いのがアメリカの歴史的な傾向です。ただ今回は、テキサス州のように共和党が強い州でも議席を失っており、報道では「トランプ政権への審判」と受け止められています。

市場の反応:なぜ株が売られたのか

開票が進み、民主党の優勢がはっきりするにつれて、株価は下がりました。

市場動き
米国株の先物(夜間取引)S&P500先物が一時1.3%ほど下落、ナスダック100先物は一時2.2〜2.4%下落。その後、下げ幅を縮めた
日経平均(11月4日)一時2,000円超下落。終値は62,188円(−893円・−1.42%)
ドル円(11月4日)1ドル158円台。円安方向

売られた主な理由として、報道では次の3つが挙げられています。

① AI・データセンターへの逆風の心配

米CNBCは、民主党が勝つとデータセンターの建設を制限する動きが全国に広がるとの見方から、AI関連株の売りが強まる可能性を指摘しました。データセンターは電気や水を大量に使うため、地域によっては反対の声が出ています。もともとAI関連株は下がっていたところだったので、そこに追い打ちがかかった形です。

② 税金・予算・規制の先行きが読みにくい

議会と大統領の党が違うと、税金や予算の話し合いが難しくなります。米国の政府が借りられるお金の上限(債務上限)の交渉が難航するのではないか、という心配も出ています。

③ 防衛関連への影響

民主党が議会を握ると、防衛費の伸びが抑えられるのではないかという見方もあり、防衛関連株にも売りが出る可能性が指摘されています。

東京市場では、指数への影響が大きい半導体・AI関連の銘柄が大きく下げ、日経平均を押し下げました。午前の時点では、3つの銘柄だけで日経平均を約1,241円押し下げたと報じられています。

注意:選挙の翌日の値動きは、夜間の薄い取引の影響も受けやすく、そのまま続くとは限りません。実際、米国株の先物は朝方にかけて下げ幅を大きく縮めました。1日の動きだけで判断しないことが大切です。

過去の中間選挙のあと、株はどう動いたか

「選挙で株が下がったなら、このあとも下がるのでは」と不安になる人もいるでしょう。参考までに、過去の中間選挙のあとの米国株の動きを見てみます。

調べた機関・期間中間選挙後12か月の米国株(平均)
1950年以降の19回(10月末から12か月)平均+16.6%。19回すべてで上昇
1874年以降の38回(選挙日から12か月)平均+14%。上昇したのは84%
米USバンクの集計(1900年以降)平均+12.4%

どの集計でも、中間選挙のあとの1年は、平均すると株が上がった年が多いという結果です。理由としては、選挙が終わって先行きの不透明さが減ることや、議会が「ねじれ」になると極端な政策が通りにくくなることが挙げられます。ウォール街は伝統的に、ねじれ議会を好むとも言われてきました。

ただし、これは「過去の平均」です。数字は集計の期間や起点によって大きく変わり、将来も同じになる保証はまったくありません。専門家の中には「選挙結果そのものは株価全体にほとんど影響しない。平均は、その時々の経済の状況を反映しているだけ」と指摘する声もあります。今回は、AI関連株の調整や高い金利、イランとの戦争など、過去とは違う材料も重なっています。

これから注目したい4つのポイント

AI関連株の急落そのものについては、別の記事で詳しく整理しています。米中のAI競争や国防の観点から、「この先どう考えればよいか」をまとめました。

家計と新NISAへの影響

円安と物価

11月4日のドル円は1ドル158円台で、円安が続いています。米国の政治が不安定になったり、原油が上がったりすると、輸入品の値段を通じて日本の物価にも影響します。ガソリンや電気代、食料品の値段の動きには、引き続き注意が必要です。

新NISAで米国株や全世界株を積み立てている人へ

米国株を多く含む投資信託の値段は、選挙のニュースで短期的に上下することがあります。ここで大切なのは、次の3つです。

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よくある質問

Q. 中間選挙の結果は、もう確定したのですか?

A. 11月4日時点では、米主要メディアが「民主党が上下両院で多数派」と報じていますが、一部の選挙区はまだ確定していません。最終的な議席数は、今後の確定報道で確認してください。

Q. 「ねじれ議会」になると、何が変わりますか?

A. 法律や予算は議会を通らないと成立しないため、大統領の政策が進めにくくなります。一方で、極端な政策も通りにくくなるため、市場では「先が読みやすい」と前向きに受け止められることもあります。新しい議会は2027年1月から始まります。

Q. 選挙で株が下がったので、投資をやめたほうがいいですか?

A. 一概には言えません。過去の中間選挙のあとの1年は、平均すると米国株が上がった年が多いというデータがありますが、将来を保証するものではありません。大切なのは、選挙のニュースではなく、ご自身の目的・期間・生活防衛資金の状況で判断することです。この記事は特定の売買をすすめるものではありません。

Q. 日本の家計への影響は?

A. 主な経路は、円安と原油価格です。米国の政治や中東情勢が不安定になると、円安や原油高を通じて、ガソリン代や電気代、輸入食品の値段に影響する可能性があります。

選挙のあとは、ニュースの見出しが大きくなり、株価も大きく動きやすくなります。こういうときこそ、自分のお金の「目的」と「使う時期」をもう一度確認しておくと、落ち着いて判断できます。

FP
Life Asset FP編集部

住宅ローン・資産運用・老後資金・金融政策の読み解きなど、暮らしに直結するお金の知識を発信しています。特定の金融商品の販売・仲介は行っておりません。

⚠️ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品・借り換え・投資判断を推奨するものではありません。数値・選挙結果は米CNBC・CNN・ワシントン・ポスト・時事通信・テレビ朝日(ANN)・財経新聞・ザイほか各種報道に基づく、2026年11月4日時点の速報です。議席数は確定していない選挙区を含み、今後変わる可能性があります。過去の株価の統計は各機関の集計で、将来の値動きを保証するものではありません。将来の株価・為替・政策を予測・保証するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の責任で行ってください。当サイトは金融商品取引業(投資助言業)の登録を受けておりません。

🤖 AI生成コンテンツを含みます。数値は各種報道機関・研究機関の公表情報に基づきます(2026年11月4日時点)。最新情報は各報道機関・公的機関の発表をご確認ください。