教育費・子育て

子どもの教育費は
いくらかかる
幼稚園〜大学までの総額と
準備法をFPが解説

2026年7月読了約12分Life Asset FP編集部
「子ども1人育てるのに、教育費って結局いくらかかるの?」——子育て世帯なら誰もが気になる疑問です。

結論から言うと、幼稚園から大学まですべて公立(大学は国公立)なら約820万円、私立中心なら1,200万円を超えます。大きな金額ですが、全額を一度に払うわけではなく、18年かけて分散して準備できます。

この記事では、文部科学省などのデータをもとに、進路別の教育費総額と、月いくら積み立てれば足りるのかを具体的な数字で整理します。漠然とした不安を「準備できる計画」に変えていきましょう。

教育費の総額は「進路」で大きく変わる

教育費の総額は「公立か私立か」「大学に進学するか」によって大きく変わります。まずは幼稚園から大学卒業までの子ども1人あたりの総額を、代表的な進路パターンで見てみましょう。

進路パターン総額の目安
すべて公立(大学は国公立)約820万円
高校まで公立・大学は私立文系約985万円
幼稚園・高校・大学が私立(小中は公立)約1,190万円
すべて私立(小学校から・大学私立文系)約2,250万円

※文部科学省「子供の学習費調査(令和3年度)」および各種調査の平均値から算出した概算です。学習塾・習い事などの学校外費用を含みます。

多くの家庭で現実的なのは、「高校まで公立・大学は私立」の約1,000万円前後です。まずはこのラインを1つの目安に考えると計画を立てやすくなります。

段階別の教育費(幼稚園〜高校)

総額のイメージがついたら、段階ごとの内訳を見てみましょう。数字は各段階の年額の目安です(学校外活動費を含む)。

段階公立(年額)私立(年額)
幼稚園(3年)約17万円約31万円
小学校(6年)約35万円約167万円
中学校(3年)約54万円約144万円
高校(3年)約51万円約105万円

注目すべきは、私立小学校の年額167万円です。私立小に通わせると6年間で約1,000万円と、それだけで大学費用に匹敵します。私立小学校に通う子は全体の約1%と少数派ですが、進路選択が総額を大きく左右することがわかります。

幼稚園〜高校の費用は、毎月の家計から支払っていくのが基本です。一方でまとまった額が必要な大学費用は、早くから計画的に「積み立て」で準備するのが王道です。

最大の山場は「大学費用」

教育費の中で最も大きな負担となるのが大学です。国公立か私立か、文系か理系かで、4年間の費用は次のように変わります(入学金を含む概算)。

進路4年間の費用(入学金込み)
国公立大学約244万円
私立大学(文系)約409万円
私立大学(理系)約505万円

さらに、自宅外通学(下宿・一人暮らし)の場合は、これに仕送りや家賃で年間100万〜150万円程度が上乗せされます。医歯薬系や6年制の学部なら、費用はさらに大きくなります。

「大学入学の18歳」は、家計にとって最大の支出イベント。ここに向けて計画的に準備できているかが、教育費対策の成否を分けます。

あなたの家庭の教育費はいくら?

子どもの年齢と進路を選ぶだけで、必要な教育費の総額と、毎月いくら積み立てれば足りるかを試算できます。

教育費を試算する →

月いくら積み立てれば足りる?

「総額◯◯万円」と聞くと不安になりますが、大切なのは「大学費用を18年かけて準備する」という視点です。生まれてすぐ準備を始めれば、毎月の負担はぐっと軽くなります。

目標:大学費用400万円

0歳から18年間、利息を考えずに積み立てる場合

・400万円 ÷ 18年 ÷ 12か月 = 月約1.9万円

年3%で運用しながら月2万円を18年積み立てる場合

・元本432万円が、約572万円に。運用益の分だけ、より少ない負担で目標に届きます。

ポイントは「早く始めること」です。同じ400万円を準備するのでも、スタートが遅れるほど毎月の積立額は大きくなります。まだ準備を始めていない場合でも、今日から始めるのが一番の対策です。

児童手当(3歳未満は月1.5万円・3歳〜高校生年代は月1万円)を使わずにそのまま積み立てるだけでも、18年で約230万円になります。まずはここから始めるのも有効です。

教育費を準備する3つの方法

大学費用を準備する代表的な方法を、特徴とあわせて整理します。それぞれ一長一短があるため、組み合わせて使うのが現実的です。

投資だけに寄せない:大学入学というゴールの時期が決まっている教育費は、全額を値動きのある投資で準備すると、入学直前の下落で必要額が足りなくなるリスクがあります。「一部は確実な貯蓄、一部は運用」のバランスが安心です。

使える公的支援・制度

教育費は、公的な支援制度を使うことで自己負担を減らせます。2025〜2026年にかけて拡充された制度も多いので、必ずチェックしましょう。

教育費は「総額」で見ると不安になりますが、進路別の目安を知り、18年という時間をかけて準備すれば、決して手の届かない金額ではありません。まずは自分の家庭のケースで必要額を試算し、今日から月数千円でも積立を始めてみてください。早く始めるほど、将来の自分と子どもがラクになります。

FP
Life Asset FP編集部

住宅ローン・資産運用・老後資金・教育費・家計管理など、暮らしに直結するお金の知識を発信しています。特定の金融商品の販売・仲介は行っておりません。

⚠️ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を勧誘するものではありません。記事内の金額は文部科学省の調査等をもとにした概算・平均値であり、地域・学校・年度により実際の費用は異なります。運用の試算は一定の利回りを前提とした概算で、投資には元本割れのリスクがあります。制度は改正される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。

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