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年金だけで老後を乗り切れるか?40代が今知るべき年金の現実

📅 2026年5月18日 ⏱ 約5分で読めます 👨‍💼 髙月 義照(FP)

📋 目次

40代になると「老後のお金、大丈夫かな」と漠然とした不安を感じる方が増えます。でも実際に年金の金額を調べた人は少数派です。年金の現実を正確に把握することが、老後準備の第一歩です。この記事では、年金の平均受給額データから「ねんきんネット」の使い方まで、FPが徹底的に解説します。

1. 年金の平均受給額と家計の実態

まず現実の数字を見てみましょう。厚生労働省の調査(令和5年度)によると:

年金の種類平均月額(新規裁定者)対象者
厚生年金(老齢基礎+厚生)約14.4万円(男性)
約9.7万円(女性)
会社員・公務員
国民年金(老齢基礎のみ)約5.6万円自営業者・専業主婦等
夫婦合計(厚生年金夫+専業主婦妻)約20万円代表的なモデル世帯

一方、総務省の家計調査では65歳以上の夫婦世帯の月平均支出は約25〜27万円とされています。つまり標準的なモデルでも月5〜7万円の不足が生じる計算です。

「夫婦で月20万円の年金があれば余裕では?」と感じるかもしれません。しかし、この額には医療費・介護費が含まれていません。60代後半〜70代になると月1〜3万円の医療・介護費が加わることが多く、実質的な不足額は月8〜10万円になることもあります。

2. 年金だけでは足りない理由

年金だけで老後を賄えない理由は複数あります。

  1. 年金は今後も減額傾向にある:少子高齢化による「マクロ経済スライド」の仕組みで、年金の実質的な購買力は毎年少しずつ下がります。現在の40代が受給する頃は、現在の受給額より少なくなると試算されています。
  2. 受給開始年齢が65歳以降になる可能性:政府は受給開始年齢の繰り下げを促進しており、65歳より遅く受け取るほど月額は増えますが、60代前半の収入空白期間の対策が必要です。
  3. インフレで生活費が上がる:現在のインフレ率2%程度が20〜30年続くと、生活費は30〜60%増加します。一方、年金のスライド調整はインフレ率を下回ることが多く、実質的な購買力は低下します。
  4. 単身世帯はリスクが高い:離婚・死別・未婚などで単身世帯になると、国民年金だけでは月5万円台しかなく、生活保護水準と大差ない状況になります。

3.「ねんきんネット」で自分の年金を確認する方法

自分の将来の年金受給額を確認するには「ねんきんネット」(日本年金機構公式サービス)が便利です。スマートフォンからも利用できます。

ねんきんネットでできること:

アクセス方法:「ねんきんネット」で検索 → 日本年金機構のサイトからマイナポータル連携またはユーザーID・パスワードで登録。マイナンバーカードがあれば即日利用可能です。

ねんきんネットの「かんたん試算」では、現在の加入状況が60歳まで続いた場合の年金見込み額が確認できます。まずこの数字を把握することが、老後計画の出発点になります。

4. 差額を埋める4つの方法

年金と生活費の差額(月5〜10万円)を埋めるための方法は4つあります。自分に合った組み合わせを選びましょう。

  1. ①iDeCo(個人型確定拠出年金):掛け金が全額所得控除になる老後専用の積立。40代から月2万円×20年で約600万円(利回り4%)の資産形成が可能。
  2. ②新NISA(積立投資):iDeCoより引き出しの自由度が高く、60歳前に資産を使いたい場合にも対応。月3万円×20年で約1,100万円(利回り5%)を目標に。
  3. ③副収入・就労延長:65歳以降も働く(年金と合わせた収入を確保)。在宅ワーク・パート・フリーランスなど選択肢は増えています。65歳以降も月5万円稼げれば、不足の多くをカバーできます。
  4. ④支出削減:固定費(通信費・保険・サブスク)を老後に向けて最適化する。住宅ローンを完済した後は月の支出が大きく下がるケースも多いです。

4つの方法を全部やる必要はありません。ご自身の年金見込み額・保有資産・健康状態に合わせて2〜3つを組み合わせるのが現実的です。FP相談では、具体的な数字を使って最適な組み合わせをご提案しています。

FPまとめ

40代は老後まで20〜25年あります。これは「まだ時間がある」最後のタイミングでもあります。今からiDeCoや新NISAを始めれば、月2〜3万円の積立でも老後の不足額の大部分を賄える可能性があります。

大切なのは「自分の年金額を把握すること」と「今から少しずつ備えること」です。漠然とした不安を数字で整理するだけで、やるべきことが明確になります。ぜひ今日「ねんきんネット」にアクセスしてみてください。

👨‍💼
髙月 義照(FP) ファイナンシャルプランナー|岡山
この記事を読んで、お金のことで気になることはありましたか?気軽にご相談ください。

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