食料品や光熱費の値上がりが続く中、「節約しなきゃ」と思いつつも何から手をつければよいかわからない方が増えています。FPとして見ると、食費を我慢する前に見直すべき支出が必ずあります。今日はその順番と考え方を整理します。
1. 食費より先に固定費を見直す
物価高の対策として「食費を削ろう」と考える方は多いですが、FPの立場からすると食費の節約は最後の手段です。なぜなら、食費は削りすぎると生活の質や健康に影響するからです。
固定費で特に見直し効果が大きい3つの項目:
- 通信費:大手キャリアから格安SIMへ乗り換えで月3,000〜5,000円削減可能
- 保険料:不要な特約の削除、重複している保障の整理
- サブスク整理:使っていない定額サービスを棚卸しして解約
例えば月2万円の固定費を削減できると…
年間24万円の効果が毎年続きます。
この「見直した1回」が、毎年働き続ける節約になります。
2. 物価高に負けない「現金の置き場所」
食料品が値上がりしている中で、現金を普通預金にそのまま置いておくことも実はリスクです。インフレが続くと、同じ金額のお金で買えるものが減っていく「実質的な価値の低下」が起きます。
FPが推奨する現金の置き方:
- 生活防衛資金(生活費3〜6ヶ月分):普通預金や高金利の普通預金に置く。これはすぐ使えることが最優先。
- 余剰資金(防衛資金を超えた分):新NISAの積立に回すことを検討。長期で運用することでインフレに対抗できます。
🏦 お金の分け方の考え方
「今すぐ使う可能性があるお金」と「10年以上使わないお金」を分けて考えることが大切です。前者は流動性優先、後者は成長性優先で置き場所を変えましょう。
3. 家計防衛の優先順位
物価高への対策は、次の順番で進めると最も効果的です:
- 固定費を見直して毎月の支出を減らす(通信・保険・サブスク)
- 毎月の収支を黒字にする(収入 > 支出の状態をつくる)
- 生活防衛資金を確保する(生活費3〜6ヶ月を普通預金に)
- 余裕ができたら積立を始める(新NISAで少額から)
FPからの一言
物価高は確かに家計を圧迫しますが、見方を変えれば家計の「弱い部分」を見せてくれる機会でもあります。「苦しくなってきた」と感じたとき、それは家計を整えるサインかもしれません。
固定費の見直しは、知識があれば自分でもできます。ただ、保険の特約整理や積立の順番については、家族構成や収入・支出の状況によって最適解が変わります。不安な方は一度FPに相談していただくと、あなたの状況に合わせた道筋が見えます。