資産運用・NISA

日経平均が史上最高値圏
「今から始めるのは遅い?」
「利益確定すべき?」を考える

2026年9月9日読了約15分Life Asset FP編集部
日経平均株価は2026年に入って上昇を続け、1月14日に初めて5万4,000円台(終値5万4,341円23銭)6月22日には取引時間中の史上最高値7万2,831円73銭をつけ、史上初めて7万円台に到達しました。その後は一進一退を繰り返し、9月8日時点の終値は6万5,269円33銭(前日比1,130円51銭安)と、史上最高値からは約1割低い水準で推移しています。

新NISAは2024年の制度開始から3年目に入り、2025年12月末時点で口座数は2,821万口座、累計買付額は71兆円(金融庁発表)まで増えました。積立を続けている人にとっても、これから始めようか迷っている人にとっても、「史上最高値圏」という言葉は気になるところだと思います。

この記事では、相場が今どういう状況にあるのかを確認できた数字だけで整理したうえで、「高値づかみ」が怖い人、含み益の利益確定に悩む人が、それぞれ何を判断軸にすればよいかを、一般的な考え方としてFPの立場から整理します。個別の売買を推奨するものではありません。

今の日経平均はどういう状況か(確認できた数字で整理)

まず、報道で確認できる範囲の数字を時系列で整理します。相場の話は「いつの時点の数字か」があいまいなまま伝わりやすいため、すべて日付とセットで確認したものだけを挙げます。

時期日経平均株価備考
2026年1月14日5万4,341円23銭終値で初の5万4,000円台。当時の史上最高値
2026年6月8日6万4,024円前週末比2,563円安。米雇用統計を受けAI関連株中心に急落
2026年6月22日7万2,831円73銭取引時間中の史上最高値。史上初の7万円台到達
2026年7月17日6万4,141円前日比2,694円安の大幅続落
2026年8月12日6万7,524円06銭1カ月ぶりの高値水準。同日、TOPIXは最高値を更新
2026年9月8日6万5,269円33銭前日比1,130円51銭安。円高進行が重荷に
整理すると:2026年9月8日時点の日経平均(6万5,269円)は、6月22日につけた史上最高値(7万2,831円)から約10.4%低い水準です。史上最高値圏にあることは事実ですが、その後は一本調子の右肩上がりではなく、月に2,000円を超える下落を複数回はさみながら推移してきた、という点も同時に押さえておく必要があります。

「史上最高値」という言葉だけを切り取ると、今この瞬間も最高値を更新し続けているような印象を持ちやすいですが、実際には史上最高値は6月につけたピークであり、直近はそこから調整している局面にある、というのが2026年9月9日時点で確認できる状況です。

なぜここまで上昇したのか:背景にある要因

2026年に入ってからの上昇には、複数の要因が重なっていると報じられています。

一方で、6月8日や7月17日のように、米国の金利観測や為替の変動をきっかけに短期間で2,000円超下落する場面も繰り返し発生しています。上昇要因と同じだけの強さで、下落要因も相場に組み込まれている、というのがこの半年ほどの値動きの特徴です。

証券各社の年末予想と、その読み方

2026年6月以降、証券各社から2026年末の日経平均に関する見通しが相次いで公表されています。報道で確認できる範囲では、野村證券が2026年末の見通しを7万円に上方修正(上振れシナリオでは7万円台突破に言及)、大和証券が8万円という見通しを示したとされています。2026年8月時点では、証券各社・銀行の年末予想は7万5,000円前後を中心に、大和証券の8万円やより強気な見方まで幅がある、と報じられています。

ここが重要:これらはすべて各社の「予想」であり、確定した未来ではありません。同じ2026年でも、1月に5万4,000円台をつけたあと、わずか半年で7万2,000円台まで上昇するという、多くの市場関係者にとって「まさか」の展開だったと報じられています。逆方向のサプライズ(急落)が起きないという保証もありません。当サイトは特定の相場水準を予測したり、売買のタイミングを助言したりする立場にはありません。予想はあくまで参考情報の一つとして受け止めることが大切です。

予想が当たるかどうかを言い当てようとするより、「予想通りに動かなかった場合にも自分の生活が困らないか」を基準に資産配分を考えるほうが、個人の家計にとっては現実的な向き合い方といえます。

「高値づかみ」が怖い人へ:一括投資と積立投資の違い

「史上最高値圏の今から始めたら、高値づかみになるのでは」という不安はよくあるものです。ここでは特定の期間の実績ではなく、一括投資と積立(ドルコスト平均法)投資でリスクの現れ方がどう違うかを、仮定の数値例を使って構造として確認します。

仮定の数値例①:高値のあと調整し、1年後に同じ水準に戻ったケース

ある資産の指数が、投資開始時点を100として、半年かけて80まで下落し、その後半年で100まで戻ったと仮定します(あくまで仮の価格推移であり、日経平均の実績ではありません)。

一括投資:開始時点(価格100)で120万円を投資 → 1年後も価格は100に戻っているだけなので、評価額は120万円のまま(損益ゼロ)

積立投資:毎月10万円ずつ12回、合計120万円を投資 → 価格が下がった局面でより多くの口数を買えるため、平均取得価格は約89.5(100より低い)に下がり、1年後の評価額は約134.1万円(+14.1万円)

仮定の数値例②:調整をはさまず、1年で30%上昇し続けたケース

同じ資産が、指数100から1年かけて130まで一本調子で上昇したと仮定します。

一括投資:開始時点(価格100)で120万円を投資 → 1年後の評価額は156万円(+36万円)。上昇局面をすべて享受できます。

積立投資:毎月10万円ずつ12回、合計120万円を投資 → 平均取得価格は約114.2となり、一括より高い価格で買った回が多いため、1年後の評価額は約136.6万円(+16.6万円)にとどまります。

この2つの仮定例からわかるのは、積立投資は「その後に下落局面があった場合の下振れを和らげる」効果がある一方、「調整なく上がり続けた場合には一括投資に劣後する」という、いわばトレードオフの関係にあるということです。どちらが得かは事後的にしか分かりません。積立投資が優れているのは「当たりを引く」ためではなく、将来の値動きが読めない前提のもとで、高値づかみによる大きな痛手を避けやすくするという点にあります。

まとめると:「史上最高値圏だから積立を始めるのをやめる」という判断も、「史上最高値圏だから一括で乗り遅れないように」という判断も、どちらも相場水準の当てにいく発想です。積立投資の本来の狙いは、いつが高値か安値かを判断しなくて済む仕組みを作ることにあります。

利益確定に悩む人へ:判断軸は相場ではなく「使う時期」

すでに含み益を抱えている人からは、「史上最高値圏の今のうちに利益確定すべきか」という相談も増えてきます。ここで大切なのは、「これから相場が上がるか下がるか」を言い当てようとしないことです。

証券会社の予想が示す通り、7万5,000円説もあれば9万円という強気な見方もあり、専門家の間でも意見は割れています。相場が最高値をつけたあとにどう動くかを、個人が確度高く言い当てることは現実的ではありません。

「売り時」を相場から逆算しようとするより、「いつ・何のためにその資金を使うか」から逆算するほうが、後悔の少ない判断につながりやすい、という考え方があります。

「利益確定すべきか」という問いに対する一般的な答えはありません。相場を当てにいくのではなく、資金の使い道と時期、非課税制度の仕組み、自分の資産配分から逆算して考えるというのが、判断の軸になります。

積立を続けた場合の将来値を確認

想定利回りや積立額を変えながら、長期的な資産の増え方をシミュレーションできます。

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積立を続ける人が今確認しておきたいこと

相場水準がどうであれ、積立投資を続けている(あるいはこれから始める)人が定期的に確認しておきたいポイントは共通しています。

誠実に見ておきたいリスク

史上最高値圏という言葉は明るいニュースとして伝わりがちですが、リスクの面も同じくらい正確に押さえておく必要があります。

下落余地について:史上最高値圏にあるということは、裏を返せばそこからの下落余地も相応に大きいということです。2026年に入ってからも、6月8日(2,563円安)、7月17日(2,694円安)のように、月をまたがず短期間で大きく下落する場面が複数回発生しています。史上最高値を更新したこと自体は、その後の下落を否定する材料にはなりません。
円安・円高の影響について:今回の株高の一因として円安が挙げられていますが、為替は一方向に進み続けるとは限りません。実際、2026年7月30日時点で163円台後半だったドル円は、2026年9月8日には154円台まで円高方向に進み、同日の日経平均下落の一因(輸出関連株への売り)になったと報じられています。円高方向への転換は、円安を追い風にしてきた輸出関連企業の業績・株価にとって逆風になり得る点は、押さえておく必要があります。

相場が最高値を更新したことと、その水準が今後も維持される・さらに上昇することとは、別の話です。上振れ・下振れの両方が起こり得るという前提で、自分の資産配分やリスク許容度を確認しておくことが大切です。

よくある質問

Q. 日経平均が史上最高値圏の今、投資を始めるのは遅いですか?

A. 「遅い」かどうかは、その後の値動き次第であり、事前に確度高く判断することはできません。仮定の数値例で見た通り、積立投資は調整局面があった場合の下振れを和らげる効果がある一方、上昇が続いた場合には一括投資に劣後する面もあります。相場水準そのものよりも、無理のない金額で長期的に続けられる仕組みを作れるかどうかが判断材料になります。

Q. 一括投資と積立投資、どちらが得ですか?

A. どちらが得だったかは、投資後の値動きが判明して初めて分かることであり、事前にどちらが得かを言い当てることはできません。一般的には、まとまった資金がある場合でも、時期を分けて投資することで高値づかみのリスクを分散する考え方があります。ご自身の資金状況やリスク許容度に応じて検討する事柄です。

Q. 含み益が出ています。今のうちに利益確定すべきですか?

A. 相場が今後どう動くかを基準にするのではなく、その資金をいつ・何のために使う予定なのかを基準に考える方法があります。近い将来に使う予定がある資金は取り崩しを検討する材料になり得ますが、当面使う予定のない長期資金であれば、当初の資産配分を維持するという選択肢もあります。

Q. 証券会社が「年末7万5,000円」などと予想していますが、信じてよいですか?

A. 各社の予想はあくまで予想であり、その通りになる保証はありません。2026年は年初の5万4,000円台から半年で7万2,000円台まで上昇するなど、専門家の予想を超える展開もあったと報じられています。予想は参考情報の一つとして受け止め、それだけを根拠に売買のタイミングを決めることは避けたほうがよいでしょう。

Q. NISAで積立中ですが、暴落が怖くて積立をやめるべきか迷っています。

A. 積立をやめるかどうかを相場水準だけで判断すると、下がったからやめる・上がったから始めるという後手の対応になりがちです。まずは生活防衛資金が確保できているか、無理のない積立額になっているかを確認し、そのうえで続けるかどうかを検討することをおすすめします。不安が大きい場合は、積立をやめる・続けるの二択ではなく、積立額を見直すという選択肢もあります。

Q. 円安が株高を支えていると聞きました。円高になったらどうなりますか?

A. 円安は輸出企業の円換算収益を押し上げる方向に働くとされ、株高の一因として指摘されています。逆に円高が進むと、輸出関連企業の業績・株価には逆風になり得ます。実際に2026年9月8日には円高進行が日経平均の下落要因の一つになったと報じられています。為替は将来の方向を確度高く予測できるものではないため、円安・円高どちらに動いても大きな影響を受けすぎないよう、資産配分を分散しておくことが一つの考え方です。

日経平均は2026年に入り、5万4,000円台から7万2,000円台まで急速に上昇したのち、9月にかけて調整をはさみながら推移しています。「史上最高値圏」という言葉に一喜一憂するよりも、自分の資金がいつ必要になるのか、どれだけのリスクを取れるのかという自分自身の状況から、投資との向き合い方を考えていくことが大切です。

FP
Life Asset FP編集部

税制・家計管理・資産運用など、暮らしに直結するお金の知識を発信しています。特定の金融商品の販売・仲介は行っておりません。

⚠️ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の銘柄・金融商品の売買や、投資判断そのものを推奨するものではありません。株価・為替の数値は本文中に記載した各時点の報道機関の公表情報に基づくものであり、将来の相場動向を保証するものではありません。証券会社等による相場見通しはあくまで各社の予想であり、その通りになるとは限りません。記事中の数値例は理解のための仮定に基づく試算であり、日経平均や特定の金融商品の実績を示すものではありません。当サイトおよびライフアセットオフィス FPは、金融商品取引業(投資助言・代理業を含む)の登録を受けておらず、個別の投資判断に関する助言は行っておりません。投資は自己判断・自己責任で行い、最終的な判断の前に金融機関等の専門家にご確認ください。

🤖 AI生成コンテンツを含みます。数値は日本経済新聞・日経CNBC・OANDA・外為どっとコム・金融庁の公表情報に基づきます(2026年9月8日時点までに確認できた情報)。最新情報は各公式発表をご確認ください。