「ふるさと納税もiDeCoもやっているけど、どっちがお得?」という質問をよく受けます。実は、この2つは組み合わせることで節税効果が最大化できる「最強コンビ」です。年収500万円のサラリーマンが両方を活用すると、年間約8万円もの節税になるケースもあります。
1. ふるさと納税とiDeCoを組み合わせる理由
ふるさと納税とiDeCoは、どちらも「税金を減らす」制度ですが、仕組みが異なります。
- ふるさと納税:寄付金控除として所得税・住民税から控除。2,000円の自己負担で返礼品がもらえる
- iDeCo:掛け金が全額「所得控除」になり、所得税・住民税の課税対象が減る
重要なのは、iDeCoは課税所得を下げる効果があるため、ふるさと納税の控除上限額にも影響するという点です。iDeCoで所得が下がると、住民税の課税所得が下がり、ふるさと納税の上限額もわずかに下がります。ただし、この影響はわずかで、両方を組み合わせた方が圧倒的に節税額は大きくなります。
iDeCoを利用すると確定申告が必要になります(ワンストップ特例を使っている場合は注意が必要です。詳細は第3節で解説)。
2. 年収別の節税シミュレーション
ケーススタディ:年収500万円の会社員(扶養なし)
| 節税手段 | 金額・条件 | 年間節税額(概算) |
|---|---|---|
| ふるさと納税 | 寄付額2万円(自己負担2,000円) | 約1.8万円控除 |
| iDeCo | 月2万円(年24万円) | 約4.8万円節税 |
| 合計 | 約6.6万円の節税 |
さらに、iDeCoの「運用益非課税」効果を加えると、30年間の合計節税効果は200万円超になることも珍しくありません。「毎月2千円くらいのお小遣いが浮く」と考えると、始めない理由がないでしょう。
年収400〜600万円のゾーンが最もコスパ高い。所得税率20%帯に入るため、iDeCoの節税効果が大きく、かつふるさと納税の限度額も確保できるからです。
年収別のふるさと納税目安上限額(ひとり世帯・概算):
| 年収 | ふるさと納税上限(目安) | iDeCo月2万円との節税合計 |
|---|---|---|
| 300万円 | 約2.8万円 | 約3.7万円 |
| 400万円 | 約4.2万円 | 約5.5万円 |
| 500万円 | 約6.1万円 | 約7.8万円 |
| 600万円 | 約7.7万円 | 約9.4万円 |
| 700万円 | 約10.8万円 | 約12.4万円 |
3. 注意点と確定申告
この組み合わせを使う際に気をつけたい注意点が2つあります。
① ワンストップ特例とiDeCoの組み合わせ
ふるさと納税のワンストップ特例は「確定申告をしない会社員」が使える制度です。しかし、iDeCoを利用する場合は必ず確定申告が必要になるため、ワンストップ特例は無効になります。iDeCo+ふるさと納税を組み合わせる場合は、確定申告でふるさと納税の寄付金控除も同時に申告してください。
ワンストップ特例申請後にiDeCoを始めた場合は、翌年の確定申告でふるさと納税分を含めて申告し直す必要があります。申告漏れになりやすいので注意!
② iDeCoの上限額を確認する
iDeCoの掛け金上限は職種によって異なります。企業型DCに加入している場合は上限が下がるため、必ず勤務先の制度を確認してください。また、掛け金の変更は年1回しかできない点も覚えておきましょう。
FPまとめ
ふるさと納税×iDeCoの節税コンビは、特に年収400〜700万円の会社員に最も効果的です。年間6〜10万円の節税は、iDeCoの運用益と合わせると長期的に数百万円の差になります。
確定申告の手間が増えますが、e-Taxを使えば1〜2時間で完了します。初年度だけ少し手間がかかりますが、2年目以降は同じ書類をコピーするだけなので非常に楽になります。ぜひこの最強コンビを活用してください。
「節税+老後資金」の一石二鳥を実現できるのがiDeCoの魅力。ふるさと納税で今すぐお得を実感しながら、iDeCoで将来の備えを着実に積み上げましょう。